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作業療法士の私ができること

こんにちは。
作業療法士の赤﨑です。

ほんの23年前、私がリハビリテーション専門学校の2年生だった時のこと。当時の小児作業療法担当教官の最初の講義で、こんなお題でレポートを書かされた。
「障がいを持った子供が産まれ、初めて作業療法を受ける親子を担当することになった。あなたは、子供の障がいをその親にどう説明しますか?」
そんなお題でした。

まだまだ何もわかってなかった私は、その子の「障がい」も「個性」であるといった内容でレポートを書いた。
決して浅はかな考えで書いたわけではなく、その時の私なりの頭で考えて書きました。

レポートが返ってくると、その小児作業療法担当教官が書いた赤い字を見て、あまり良くない評価であることはすぐにわかった。
「君のこの親への対応は、その母親を死に追いやる可能性もある。もっと親の気持ちをしっかり考えなさいっ!」 といった内容だった。

これには、その当時の私には結構ショックで、かなり落ち込んだ。正直「この仕事向いてないんかなぁ」とも思った。

そんな事がありましたが、その約2年後、やはり子どもが好きだったので小児領域の作業療法士になりました。それから約21年、いろいろな子どもさん、そして親御さんと出会い、いろいろなお話を聞いて、当時の教官に怒られたことがわかったような気がします。

私も親になって子供を育てるのは、大変だなぁと日々感じていますが、肢体不自由であれ知的であれ障がいを持った子どもを育てるのはもっと大変な事だなぁと感じています。食事や着替え、トイレやお風呂、勉強や遊び、トランスファーや身体の硬さ、卒後の過ごし方などなどいっぱいある。

初めての作業療法を受ける子どもの親御さんに「個性」だと話すことはないが、作業療法士という私のキャラで親御さん(特にお母さん)の悶々とした気持ちが少しでもやわらぎ、ちょっとでも笑顔が見られ、たくさんの悩みの中のから1つずつ解決していけるよう、全力でサポートしたいと考えています。

お話好きな作業療法士ですが、よろしくお願いします。

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